差金(指金・指矩・曲尺・金尺)

 目盛には「表目」「裏目」という施工用語があります。これは「さしがね」の使い方により工匠が考え出したもので、「さしがね」を左手に持って妻手が自分のほうに向いた状態を「表」といい、この反対が「裏」といいます。「表目」には長手・妻手ともに通常の尺度目盛が刻まれており、「裏目」には「角目」(ルート2倍の目盛)と「丸目」(円周率3.14159分の1の目盛)が刻まれています。 「角目1尺」とは1辺が1尺の正四角形の対角線の長さで、代表的な使い方として、丸材から角材をとるときの1辺の長さが丸材の直径を測るだけでわかります。

 「丸目1尺」とは円周率分の1尺の長さで、丸材の円周が丸材の直径を計るだけでわかるものです。(ただし、「丸目」は本来規矩(きく)には関係のない目盛で、最近になって刻まれたものと思われます。)

 この「裏目」の発明によって規矩術が飛躍的に進歩しました。

 この指金を駆使する術を「規矩術」といいます。して、その術の規矩(きく)とは、規矩準縄(きくじゅんじょう)の語から出ているもので、規(き)は円を、矩(く)は方形を、準(じゅん)は水平を正し、縄(じょう)は鉛直(垂直)を正すことを意味しているので、規矩といえば、のり(法)、かた(型)、てほん(手本)とも解され、いろいろの標準や法則のもととなるものなのであります。

  1. .かげから人をそそのかして、あやつること。「だれの―だ」

  2. 舞台に出る鳥や蝶(ちょう)などを、客には見えないようにかげであやつる針金。


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